フィナステリドの値段の考え方

フィナステリドは、前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として1991年から開発が始まり、1992年に「プロスカー」という商品名で認可され、使われてきた薬ですが、その治療薬を使用していた人の中で毛髪が濃くなってきたという薬効が現われたために薄毛の改善にも効果があるのではないかということで研究されてきました。

 
研究がを進めていくにつれ、薄毛の治療に効果があることが明らかになってき、1998年には男性型脱毛症の治療薬ということで世界60か国以上で使用され、日本でも厚生労働省から医薬品として正式に認可が下り2005年より販売されるようになりました。

 
男性型脱毛症というのは男性ホルモンが影響していて起こってくるものなのですが、男性ホルモンである「テストステロン」が頭頂部や前頭部に存在する「5αリダクター」という物質と結合することによって「ジヒドロテストステロン」というホルモンに変化し、それがヘアサイクルを狂わせることによって薄毛になってくるのです。

 
髪の毛にはヘアサイクルがあって成長期、退行期、休止期という3つの期間があり、生えてきたり伸びたり、抜けたりを繰り返しています。体の各部の毛によってヘアサイクルは違うのですが、頭部の髪の毛のヘアサイクルは正常なら成長期が2年から6年出2週間の退行期を経て3,4か月の休止期に入ります。それからまた生えてきて成長期に入るのですが、男性型脱毛症の場合は成長期が数カ月から1年と短くなってしまうので、髪の毛が生えてきてから抜け落ちるまでの期間が短くなります。

 
しかも本来なら2年から6年かけて成長するところを数カ月から1年と短くなっている分十分成長せずに抜け落ちてしまうということになります。だから男性型脱毛症になって抜けた髪の毛を見てみると細くて短い毛となっているのですが、このようにしっかりと成長せずに抜けていくのでだんだん薄毛になっていくという特徴があるのですが、そのような症状は5αリダクターゼの存在とそれがテストステロンと結合することが原因なのです。

 
フィナステリドがそれを阻止する働きをし、その結果薄毛にさせるジヒドロテストステロンの生産を抑制し、ヘアサイクルを正常化し、乱れを起こさないようにしてくれるという仕組みになっていて、日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインでもミノキシジルと同様に大変推奨されている治療薬となっているのですが、ただ、薄毛になってからどのくらいの期間が経過しているかによってフィナステリドの効果の現れ方に差が出てきて、期間が長ければ長いほど毛根の働きが悪くなっている可能性があり、薄毛になってからの期間が短いほど毛根がまだ元気に生き残っているので効果の表れが期待できます。それでも使い続けることによって改善も期待できるので、治療を始めるなら早めに取り掛かって、続けることが大切になってきます。

 

フィナステリドは日本ではプロペシアという名前で流通していますが、通常は病院処方をされるもので、保険適用ではないのでその値段は1錠あたり250円、一カ月服用するなら7500円ほどになり、医師の診療代を含めるとおよそ1か月1万円くらいになるので保険適用外で全額自己負担となって続けていくことが困難になる人も出てくることでしょう。
しかし最近は病院に行かなくてもフィナステリドを個人輸入で入手することも可能になり、価格はそれぞれの入手先によって多少変わってきますが、ジェネリックの医薬品なので100錠で2000円くらいという価格で購入することができるので、国内のプロペシアよりはずいぶん安く購入することができ、購入の方法もインターネットの通販で注文することもできるので、人に知られずに入手できるというメリットがあるので利用している人も多いのです。
ただ、海外の輸入先によっては悪徳業者や、ジェネリック製品といえども使用しているコーティング剤が粗悪なものであるかもしれないなどの不安も生じることも否めないので、安心と安全という点では、お金がかかっても日本国内できちんと医師の処方を受けたうえで、国内の薬を処方してもらう方が良いのですが、続けなければ意味がないという点では費用がとても大きな壁となり何カ月も続けていくことが困難な場合には、しっかりと事前に注意書きや薬の詳細を調べて安心安全を確認したうえで、海外から個人輸入をして入手するという方法をとっても良いでしょう。

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