AGA対策の育毛剤や医薬品は、国内を中心として多数販売されていますが、頭皮の研究に対する権威である日本皮膚科学会においては、実はそれらの成分のほとんどは効果が実証されていないと格付けされており、そんな中フィナステリドは、この格付けでミノキシジルと共に最高等級を獲得、高い効果で信頼されている成分で、国内はもちろん国外においても知名度も抜群で、昔からAGA治療における代表格の医薬品として高い人気誇っている薬でもあります。
この薬の性能を理解する為には、まずAGAの原因を理解する必要があり、一昔前は謎に包まれていたAGAですが、近年の研究によりAGAの原因は、男性ホルモンの中にある、テストステロンと呼ばれるホルモンがある事が判明しました。このホルモンに、加齢と共に増加して行く酵素である５αリダクターゼという酵素がくっつくと、テストステロンはジヒドロテストロンと呼ばれる成分に変化するのですが、ジヒドロテストロンと呼ばれる成分は、男性ホルモンの中においても強力な頭髪脱毛を促す事で知られており、現在ではその精製メカニズムがようやく判明した段階です。
つまり、AGAは通常のストレスや外的な要因で頭髪が抜けるわけでなく、男性ホルモンの作用によって脱毛が促されているということになります。その為、いかに育毛シャンプーで頭皮をケアしようと、トニックで保湿しようと効果を実感することはほとんど不可能という悪循環を引き起こしますし、国内の育毛剤の大半が発毛栄養素、頭皮ケア、保湿に腐心しているという実情と相まって、国内育毛剤がAGA対策としていかに不適切か理解する事ができます。
では、前述の国内育毛剤などと比較して、国内でプロペシアの名前で親しまれている成分であるフィナステリドは、一体何が違うのかという話になりますが、この薬は頭皮の保湿だとか栄養分を与えるなどといった間接的なものでなく、AGAの原因である５αリダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストロンの合成を防いでしまう点にあります。原因のホルモンそのものを阻害してしまいますから、当然他の育毛剤と比べて高い効果を発揮してくれますし、実際に利用してみるとAGAに対して明らかに有意差となって現れる点が特徴で、日本ではこの成分は医薬品とされており入手には医師の処方が必要ですが、一般的な育毛剤業者はこの成分を使いたくても使う事ができないという事情を持ちます。
このように一見万能に見えるプロペシアですが、実は大きな欠点が2つほどあり、その一つがプロペシアはその性質上、効果を実感するまでに長い時間が必要となっており、改善までの期間は平均して3~6ヶ月ほどかかると言われている点で、プロペシアは直接発毛させるわけではありませんから、多少時間がかかるのは仕方がない面もあるかもしれません。2つ目はある意味致命的な要因である、価格が高額だという事実で、長期服用しないといけないのに費用が高額なのですから、負担はとても大きなものとなってしまいます。
1つ目の問題の解決方法は比較的簡単で、副作用に苦しめられるリスクが上昇してしましますが、フィナステリドと同じく日本皮膚科学会で認められている血行促進と血圧低減効果を持つミノキシジルを使用する事により、両者の相乗効果を期待することでより高い発毛効果を目指していく形となります。
ですが、2つ目の解決方法は多少工夫が必要で、医師に係る事なく医薬品を手に入れられる制度である個人輸入を利用し、プロペシアのジェネリックであるフィンペシアやエフペシア、フィナロなどを手に入れる方法になります。通常これらジェネリックにおいては、特許保護により製作コストがかかる為、そこまで価格の低減はできなかったのですが前述の3薬はいずれも新薬の特許の影響を受けないインドで製作された薬ですから、製造コストがとても安く、圧倒的な価格の差で手に入れる事が可能となっています。
もちろん、成分は全く同じフィナステリドを使用している為、フィンペシアやエフペシアなどにおいても男性ホルモンの阻害作用を得る事ができますし、目立った差異はありませんし、以前は途上国ならではの品質管理と言いますか、フィンペシアにおいて発がん性が強く疑われるキリンイエローを使用していた問題もありましたが、現在ではキリンイエロー未使用タイプを販売しているなど品質管理においても向上が図られていますし、実質的に両者の差を認める事はほとんど不可能となっています。
